REDLINE -ライカ購入は越えてはいけない線ですか?-

カメラが趣味なのでそのことについていろいろと・・・

Leica M11 モノクローム これは、なんでも撮れて、何も撮れないカメラだな。 その1

【警告】
色々ぼやいてるだけなので、結論だけ欲しければ、
最後まで飛ばすが吉。
【警告はしましたよw】

 

【ライカM11モノクロームが出ましたよ!!】

 

イカユーザーにとって、デジタルのM型の新機種が出る意味は色々とある。

 

ああ、自分が持ってる機種が旧型になるんだなって感じる人。

 

ああ、新しいの出るんだね(気にならない人)

 

これは、製品に対するスタンスの違いなのかなって思ってます。


懐が深い人が多いという事もあるのかもしれません。

 

普通は、新製品が出ると・・・

 

新型:新しい機能、性能UP、すんげー機能搭載=欲しい!!

 

となると思います。

 

ただ、ライカさんの場合、

 

新型:新しいこだわり、新しい基準、新しいバグ=???

 

だからね?

 

うん、まぁ、斜に見た見方だとは思う(笑)

 

「新型が来た!新しいデジタルは新しい楽しみ!ヒャッハー!」

 

なのか、

 

「新型が来た!! 評判とバグが出尽くして安定しそうだったら買おう。
 どうせ初回少ないし、今ので十分!!」

 

となるのか。

 

M10以降の機種が比較的、そう、『比較的』安定しているから
言える事ではあるのだけれども、どっちでもいい層が多い気がする。

 

なにより、今の機種で満足している人も一定以上おられて
壊れても修理したいなと思ってたり、壊れたら買い替えるかって
考えてる人もいるんですわ。

 

なんだろ、同じ購買層なのに、ターゲットのスタンス真逆よ(苦笑)

 

まぁ、デジタルカメラをガジェットとしてとらえているのか、
相棒の機械と考えてるかの差なのかな?とは思います。

 

M型ライカ、大事に使いたいもんね、やっぱり。

 

デジカメ=消耗機材、最新こそ正義!!な感じのユーザー層ではなく、
追い求めている要素が違う感じなかもしれませんね。

 

求めてる物が違うので、ユーザー層の考え方の基準も違う気がしてます。

 

私個人の考えからすると、

 

・M型デジタル機は壊れ物(永久に使えるものではない)
・最新が一番機能的には良いし楽だ
・修理サポート期限もあるから、一定期間で買い替えるのはアリ
・長く使っても2世代過ぎると買い替えるかな

 

という考えですかね。

 

10年使えればすごいなーぐらいの雑な考えですが、
イカ機は10年使っても楽しいが続きそうな面もあるので、奥が深い。

 

そして、新型が出るとスグに走る私は、まだまだあかんねぇとは思います。

 

普通、そう、普通は、ライカは初期ロットは
ホントはやめておいたほうが良いのよ。

 

ホントは。

 

でも、それでも買ってしまうのは、欲しいと思う私の判断だし、
M10もM11もベースとなるカラー機があるからこそ、
ある程度は安定した機能があるだろうとの予想の上の賭けでしたwww

 

M10モノクロームもM11モノクロームも初回ロット買ってるって
自分でも頭おかしい人だなって思いますよ、ホントに。

 

でも、欲しいと思ったら頑張って手に入れたいですよね。

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(ちなみにM10モノクロームを購入した時はこちら)

garp3.hatenablog.com

 

garp3.hatenablog.com

 

garp3.hatenablog.com

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国産メーカーでフラッグシップ追いかけるのと、
そう、大差はないモノとは思いたいですが、
金額がちょっと高くなってきてるので、
そうも言ってられない面も、実はある。

 

うん、やっぱり金銭面の負担は厳しいわ。

 

でもまぁ、なんだろ、国産のカメラを買ってると、
他社の新型のアレコレが気になったりするんだけど、
M型をメイン機に据えてると他社は気にならないんですよね。

 

イカに集中しないとやってられないという側面はありますが、
コレがあれば良いなとも思える。

 

オートフォーカス競争とか、その他の画素数競争は気にならなくて
新型レンズがどうこうとかも、出たらその時に欲しけりゃ買うよねって
程度になるんですよね。

 

夢はある、色んなレンズが欲しい。

 

でも、コスト面の負担も大きい。

 

だから、ホントに欲しいモノを厳選して買う。

 

だから、最終的な満足度が高くなる・・・んだとは思うけど、
これも、個人差が大きいと思えるから、やっぱり相性なんだろう。

 

やってみないとわからない面が多いし、
なんでライカなの?と思ってる人も多いと思うので、
一応記しておきます。

 

今後M型買おうかなとお考えの方にご参考になれば・・・。

 

まぁ、そんなこんなは置いておいて、色々と確認してみましょうか。

 


【 M11M発売までの軌跡 】

 

そもそも、ライカデジタル機ってどの程度の頻度で出てるのですかね?
ちょっぴり振り返ってみましょうか。

 

2006 M8
2008 M8.2
2009 M9
2011 M9-P
2012 Mモノクローム(初代@ベースはM9)
         M-E(M9の廉価版)
2013 Typ240
2014 M-P Typ240
2015 Mモノクローム Typ246(2代目@ベースはtyp240)
         Typ262
2016 M-D Typ262
2017 M10
2018 M10-P
         M10-D
2020 M10モノクローム(3代目@ベースはM10-P)
         M10-R
2022 M11
2023 M11モノクローム(4代目@ベースはM11)

 

あれ~、こうやってみると、結構頻繁にNEWモデルが出ていますね(笑)

 

長~く使えるという事でもなく、世代が変わっても
前世代が良いと言う人も一定数いて、色んな層の人がいる。

 

今、M9が最高って言われて使われてる方もいるんだから、
間違いなく物持ちも良いし、ライカは世代古くても使えるよねって事だよね。

 

世代が前のモデルのデメリットは、使い勝手なんだけど、
その使い勝手が不便な事は特定の機種の特権みたいなものだから、
自ら喜んで不自由を楽しむんだよ。

 

だから、色んな機種に、色んなファンがいて、色んなスキがあって。

 

それを良い事だねって、ダメだよっていう人がいない・・・というと、言いすぎかな(笑)

 

まぁ、デジタル機器は必ず基盤の保守期限が決められるので、
それ終わってたら故障したら、即ダメになるものもあるんだけど、
それでも使いたいって魅力あるものもあるんだし、楽しけりゃそれでいいよね!!

 

つまりはそう、自分の内言との対話なんですわ、ライカ選びって。

 

何がしたい?

 

何があれば満足?

 

何が欲しいの?って。

 

それに対して、私はこう答えます。

 

楽に撮りたい

 

レンジファインダーがあれば満足

 

高解像度で撮ったらどうなるか見てみたい って。

 

まぁ、この回答は、かなりおかしい回答ではあるのですが、
オートフォーカスは無くても問題ないし、
ピントの責任は自分で持つと考えたら、
良く写るカメラが欲しいって事です。

 

なので、最新のカメラが出てしまうと、
ついスペックシートを確認して見比べて、
ココの性能がUPしてるから、
こういう感じに良くなるかも?と期待しちゃうんですよね。

 

というわけで、M11モノクロームは出たら買いだと思ったので、
頑張って手に入れてみました(笑)

 

まぁ、このカメラ買うよりもそのお金の分を
どこかに出かけたほうがイイよって言われるんですが、
ソレはソレ、コレはコレなのです(苦笑)

 

何を優先するか、何がメリットなのかは人によって違うので
私のいう事が正義だよってあなたの考えを押し付けられても・・・って感じです。

 

ただし、やはり安い買い物ではないので、
買いたい方は、ちゃんと実物確認してから買うほうが、
より良い結果を生むかもとは思います。

 

M10とM11では、色々と勝手がい違いますから、
スペックアップするにしても思ってたのとは違った・・・
というのは悲しいですからね。

 

突撃しても、大丈夫と思ったら、迷わずにGoなのです!!

 

【 開梱レビュー 】

 

開梱レビューと言っても、今回は、味気ないかなぁ。

M10のころは重箱のような箱に入ってましたが、
M11の世代からは、ラグジュアリー的な梱包よりも
利便性や環境に対する配慮を重視してきたような感じですね。

 

大きさはSL2と同じ大きさだしね。
これにはびっくりですわ。
M10世代を知ってると余計にね(笑)

 

いつも通りフルマニュアルはついてません(笑)

ま、PDFで見てねって事だね。



付属品もこんな感じ。

 

バッテリーの変更に伴い、充電器も変更され、

流行りのType-Cに対応が嬉しい所・・・だと思う。

 

イカフォトスのUSB-C-ライトニングケーブルがついているのが

新型なんだと強く意識されるポイントではあるのですが・・・

 

私、iPhoneと直接つながないので、出番なしかも(笑)

そのままスマホにつないでどこかにUPはしないからなぁ。

 

ま、きちんと認証をとったケーブルがついているので、

使う方はコレを使うほうが良いですね。

 

 

ボディは、M11と比べると、外見的な差異は多くない。

(※ストラップは付属品ではなく、アルティザン&アーティストの物をつけてます)

・指標がグレー

・ライカバッチが無い

 

・背面液晶がサファイアガラス!!

 

ゴリガラスからサファイアガラスへの更新ってのは
-Pシリーズでなる事は多いのです。

 

この機種の立ち位置的には、モノクローム後継機は
次のナンバリング12で出る事になりますので、
出るタイミングでM11と差別化した
イイ物を載せてもらえる方向性はGOODだと思う。

 

逆説的に言うと、M11-Pもこの方向性なのかなと思うと
色々と期待が持てますね(笑)

 

 

【 内部スペックの確認 】

M11と比べると内面的(構造、性能)の差異で言うとやっぱり大きい差が
内蔵メモリの増量だと思います。

 

64GBから256GBまで容量UPしてるので、
SDカードが無くてもたくさん撮れちゃうよね。

 

※因みに記録方式として
・内蔵メモリを先に使用→不足するとSDを使用
・SDを先に使用→不足すると内蔵メモリを使用
・同時に同じデータを書き込む
 の3パターンがありますが、私はSDに先に書き込ませます。
 Leicaフォトスでの転送をしてなくて、SDでiPadにさっさと渡したいので。

 

容量がUPしているのは、良い物を搭載できるならしちゃおうという考えなのか、
M11での世界中の運用結果から、容量多くしてという声が多かったのか、
はたまた、パーツ供給の問題なのかはわかりませんが、
やはり6030万画素の高画素モデルである事が大きく影響しているように思います。

 

画像のサイズがね・・・とても大きくなったと思う。

 

テストした撮影枚数が300ショット少々と多くはないので、
参考程度の結果になるのですが、
JPEGが1枚平均16.1MB、DNGが1枚平均76.3MBあるのです。

 

つまり、1ショットするたびに、92.4MB程度を使うのです。

 

デジタルのM11モノクロームはM10と比べてバッテリーが
良く持つなという印象なので、かなりの枚数を撮影できます。

 

最低でも700ショット、最大1700ショットぐらい撮れるらしいので
700枚撮影したとして、63GB、
1700ショット撮影したとして、153.4GBの容量が
消費されることになります。

 

そう考えると、この容量も納得というべきでしょうか。

 

SDカードをどの容量を入れておくかにもよりますが、
あわせて2日程度の撮影データは十分において置けるサイズなのでしょうね。

 

※因みに今は128GBのSDを入れていますが、
 可能であれば256GBに入れ替えたいと考えています。
 それだけあれば、内蔵メモリと合わせて3000枚撮影しても十分に足りますので。

 

また、M10と比べると大きな差は、エンジンの更新だと思ういます。

 

M10世代のマエストロ2から、SL2と同じマエストロ3に変わったことで
処理能力の大幅なUP、便利な機能の実現が期待されます。

 

撮影時の画像サイズも大きな変化があります。

 

算出根拠となる枚数の違いや被写体の違いもあり
概算レベルでの比較になりますが、
大まかに以下の通りです。

 

 

M11モノクローム

 

M10モノクローム

 

SL2



M11モノクロームは撮影枚数が少ないので、
DNGのサイズが少し下振れしている気がしますね。

 

おそらく、撮影枚数が増えていくに従い、
DNGの平均サイズがもう少し上がり
合計サイズがおよそ100MB~110MBの間に
収まるのではないかと予想しています。

 

高画素モデルですが、JPEGの圧縮率はとても高いので、
JPEGオンリーだと、今までと同じように感じます。

 

エストロ3エンジンを搭載しているモデルでは、
高画素の処理能力が高まっているので、
6000万画素でも、処理のラグは感じませんでした。

 

まぁ、バッファメモリサイズも
M10M(2GB)からM11M(3GB)まで増えていて
その恩恵も大きいでしょう。

 

結果としては、DNGのRAWデータサイズが大きくなってるので、
記録媒体の容量UPは避けられませんね。

 

SDカードは最低でも128GB、可能であれば256GBを入れておくのが
安心というところでしょう。

 

また、M11から(SL2もですが)UHS-2対応SDカードが
使えるようになっているので、ココも大きなポイントですね。

 

高速なSDカードに対応したことで、
書き込み性能のUPは嬉しいポイントです。

 

PCへの吸出しの時にも高速なSDカードだと転送時間が
半分以下になるので、出来るだけUHS-2かつ
読み書き性能が高いSDを使う用にしたいところです。

 

私は ProGrade Digital の COBALT シリーズを好んで使っていますが、
他にも推奨される物もあると思うので、一番好きなメーカーの
早いSDを使うのが良いと思います。

 

操作面の大きな変化として、UIの変化がありますが・・・
コレは、機種が変わる毎にコロコロ変わるところでもあるので
評価がしにくいですね(笑)

 

SL2と同じく、好きなメニューを登録してサッと呼び出せるようになった事は
利便性UPではあるのですが、まだ設定はしてないです(笑)

 

ファンクションキーが設定できるようになった事は良い事だと思いますが、
多分、設定変える人は少ないのではと思います。

 

初期の設定が私的にはベストなので、変えないかなぁ。

 

まぁ、人によるので、このあたりは何ともではありますが、
搭載される=自由度が上がるので、より個人向けに
カスタマイズできるという点は評価できるのかもしれません。

 

 

【 まとめ その1 】

 

色々書いていると長くなったので、一度ここらあたりで区切ります。

 

大雑把にまとめると、

 

モノクローム:最新機種バンザーイ

素数UP:バンザーイ

必要なSDカード容量UP:困った(笑)

 

という所でしょうか。

 

色々とUI面がSL2世代に寄せた仕様になっていますが、
使いやすくカスタムできるので、良い感じ(かもしれない)。

 

M10から移行したユーザーはUIの変化に戸惑うかもしれないですが、
まぁ、使ってたらすぐになれると思います。

 

シンプルに撮影する事が主目的のM型なので、
ボタン数は最低ですが、シンプルに高機能、
ファンクションキーがついかされてカスタムが出来るとなれば、
より便利な良いモデルになったと言えると思います。

(使うかどうかは別にして・・・ですが)


モノクロームに興味がある人は買って損は無いかと思います。

 

でも、カラー写真が普通の世の中ですし、
ホントにモノクロが良いよって思う方でないと中々踏み出せないのも事実。

 

編集ソフトでモノクロに変換すればいいよねというのも
また、間違いではないです。


このモデル1台だけにするのは相当な覚悟が必要と思います。

 

カラーはSL2等の別スタイルの機種に任せて、
M型はモノクロームのみで運用するというスタイルも面白いかと思います。

 

モノクロームだけだと、偶にカラー欲しいとなるので、
私はSL2にカラーを託しました。

 

まだまだ書くべきことはあると思いますので、
この後も続けて書いていくつもりです。

 

お時間はかかりそうですが(苦笑)

 

garp3.hatenablog.com