#MNG フィルムカメラ、始めました! その1
ライカのフィルムカメラは、ライカデジタルカメラ(M10-P)を
購入した時から気になる事がありました。
『何故、今、フィルムカメラを使う人がいるのだろうか?』と。
現行のライカレンズだけで十分に満足する予定だったのですが、
ズマロンの復刻版等も買ったことから、オリジナルのオールドレンズも
気になる存在となりました。
オールドレンズで一番気になる存在であった貴婦人との別称でも呼ばれる
ズミルックス 50mm f1.4の(第2世代の固定鏡胴型)を
2019年の10月に手に入れた時には、
『このレンズ買えたからもう他の50mmオールドレンズもボディも追加はいらないよね』って思ってました。
甘かった・・・そう、甘かった。
ライカウィルスの感染力は非常に強く、
完治不能な病なのかもしれません・・・。
レンズが・・・そう、レンズ達が呼んでいるんだ・・・。
レンズを買わねばならぬのだ!!
ボディはM10-Pがあるから、何でもできる!
まだ見ぬレンズを探すのだー!!
という事で、ライカのオールドレンズのみを探す旅が始まりました。
でも・・・お店にあったライカM3のファインダーを覗かせていただいた時より、
少し考え方に変化がありました。
『このファインダーは凄い!』と。
(はい、この時点で負け確定ですよね(笑))
さらに、お店の常連さんが皆さんライカのフィルムカメラを持ってきて
楽しくお話しや作品をお見せいただくのを見て、気になってきてしまいました。
『使い勝手はどうだろう、使いこなせたら面白いのだろうか・・・』と。
ただ、やはりフィルムカメラは、フィルムと現像にコストがかる事、
そして、デジタルの利便さと、デジタルデータの取り扱いの簡易さから
フィルムカメラを手に入れる事は後回しにせざるをえませんでした。
(なお、お店の常連さんでデジタルメインの人は少ないようで、
最新のボディやレンズを量産して持ってきている私は、
少々変わった存在だったのかもしれません。)
何より、ライカのオールドレンズ・・・探し出すとキリがないんです(苦笑)
ズミルックスの第2世代を買うと、デジタルでは相性が良くないとは言われていますが
第1世代が気になるようになり、探してしまいます。
他にも、ズミルックスの前身であるズマリットが気になったり・・・
評判が非常によく、伝説ともいえる8枚玉が気になれば・・・
8枚玉と7枚玉と6枚玉の差が気になり、どれを買うべきかが迷ってしまいます。
そうこうしている間にタンバールが目の前に出てきたり・・・と
一期一会のレンズ達を追いかけて手に入れるのに精いっぱいで
ボディはたくさんあるから後回しで良いよねってなってしまってました。
ただ、残念ながら、オールドライカを取り巻く環境が変化してしまいました。
2019年では、まだ比較的手に入りやすかった各モデル(M2、M3、M4あたり)も
今では程度の良いものが中々手に入らない状態となってきました。
無いわけではないんです、ただ、ホント手に入りにくいな・・・と。
あと、レンズよりはましですが、程度が良いものは値段が上がってきた感があるなと。
コロナ禍による影響で、売りたくても売れない人もおり、
一般的に言う中古カメラ屋さん(@古き良き個人商店さん)での
流通量が少なくなってきてる感じがあります。
(※大先輩方のご高齢のコレクターの方はお店に行くのも、
ご自宅へ引き取りに来てもらうのもリスクあるのです。
たとえ、個人としてはOKとしても、周りの目が・・・となりますので
余計シビアなんですよね。)
こんな状況では、どのボディが欲しいかといわれると、もう、どれでもドンとこいな状態です。
M3も欲しいし、M2も欲しい、M2-Rなるモデルも欲しいし、M4が一番使いやすそうかも・・・と考えると、全部欲しくなりますよね。
最終的に全部欲しいんだから、どれでもいいから、程度が良いものを1台買い、
使い込んでから他のモデルも買っていこうかなって考えていました。
逆に買うのであれば、後で買いなおしをしないといけない事にならない様に
逸品を手に入れたぞ!といえるものを買いたいなと考えてました。
2020年末に、ふいに言われたその言葉が私の運命を変えました。
「程度の良いボディ探してたよね?
とても程度が良い出物を、今別の方が検討してるけど、
もし、要らないってなったら見てみる?」と。
青天の霹靂でしたね。
程度が良い物があったらいつかは買いたいとは言ってました。
ボディはいつかは手に入れるとは考えてました。
レンズの確保優先で突っ走ってきて、まだまだ手に入れてない
ライカのレンズあるよねって考えてたんです。
本当に今だとは思ってなかったんです。
それでも、気にかけてくれて紹介してくれた出会いは大切にしないといけません。
ライカのボディ、レンズとは一期一会。
程度が良いのは絶対確保しないと、海外に流れちゃう可能性もあります。
結果、とても良い出会いは成就し、フィルムカメラをお迎えすることになりました。
私の手に渡る前にファインダー周りの清掃などに少し時間がかかりましたが、
我が自慢の愛機となるべきレンジファインダー機を手に入れる事が出来ました。
やったね!!
最初のM10-Pボディが手元に届いたのは2019年の1月で、
2台目のM10 モノクロームが手に入れたのは2020年の1月。
ライカ3年目突入した2021年は手広くフィルムボディにも
手を出しちゃったことになりますね。
毎年1台づつボディが増えてるのは、笑うしかありませんね(苦笑)
2021年は、フィルムカメラ始めました! となり、私的にフィルム元年となりました。
続く