ライカのオールドレンズを振り返る@2020 その1
お題「#買って良かった2020」
本年も残すところあと1日。
2020年を振り返ってみると、あっという間の1年だった気がします。
コロナ禍による外出自粛。
それに伴う外出先での撮影のしづらさから、撮影を控えてしまう面が際立った1年でした。
そして、撮影できる機会が少ないからこそ、1枚1枚に気合を入れて撮影した1年でもありました。
GoTO?
知らない子ですね。
旅行にさくお金よりも、レンズGetに注力した1年でもあります。
色々な理由があっていいものに出会う機会が多かった1年であったため、得るものが多かった年となりました。
#MNG(マイニューギアの略らしいです)とつぶやくのが今年の流行りらしいですが、
もしつぶやいていたら、買いすぎと突っ込み受けそうな頻度で買ってしまってます。
パッと思い出した範囲で手元に並べてみましたが、こんな感じです。
ライカのオールドレンズ祭りです!!
望遠系から広角系まで、良いものをGetしまくりましたよ!!
実用で買っているつもりではありますが、ここまで来ると、コレクション重視といわれても仕方がありません。
だって・・・良いものは一期一会。
今年はライカレンズの価格が右肩上がりであったので、ほしいと思ったレンズは、秒で決断しないといけなかったのですよ!
その結果がコレですね・・・後悔は一切ないです。
どれもコレも自慢のレンズですねぇ。
では、望遠系から見ていきましょうか。
◆ Hector 125mm f/2.5 ◆
(昨年末いろいろ買ったのに)1月に購入したレンズです。
ビゾフレックス用レンズの中で、少し特殊かもしれないレンズですね。
とても大口径のレンズですが、元々はプロジェクターのレンズだったものを
ビゾフレックス用として変更したものらしいです。
写り的には、開放ですごく儚くふんわりした感じがしますね。
購入した際は、前キャップ、後ろキャップ、フード付きの完全体である上に、
元箱と専用のフィルター、L-M、M-R変換アダプタをつけていただいたので、
あとはRをMに変換するアダプターを購入したら、M10-Pで使える状態となりました。
最初に出会えた一番きれいなヘクトールがメートル表記のレンズであったことには感謝しかありません。
お気に入りの描写をしてくれるレンズではあるのですが、
かなり大きなシステムとなる為、
ライカのM型の売りである小型と相反するデカさとなってしまい、
持ち出すときはやる気が必要なレンズでもあります。
ヘクトール、大好きだよ!!
◆Tele-Elmarit 90mm f/2.8 白鏡胴 ◆
こちらは6月に手に入れたレンズですね。
テレエルマリートは、製造していく中で
1.白(シルバークローム)ローレット鏡胴
2.黒(ブラッククローム)ローレット鏡胴
3.黒(ブラッククローム)鏡胴(第2世代)
と外見が変わっていったレンズです。
その中でも白鏡胴のローレット加工にほれ込んだ為、
同世代の50mmズミルックスと持ち出すセットとして欲しいなと
ずっと考えていたレンズです。
(黒鏡胴のローレット加工の初期ロットも欲しかったりします。)
ライカのレンズに製造コスト意識という概念がなかった時代の逸品であり、
外見のカッコよさも90㎜の中では断トツではないでしょうか。
50㎜と並べても手も、あまり鏡胴の長さが変わらないという点もポイントですね!!
そんな良い事づくめのテレエルマリートですが、これがまた難しいレンズなのです。
そう、外見は最高でもレンズの状態は曇っている事が多いレンズなのです。
1年以上探して探して探して・・・ようやく出会えたこのレンズの状態は、
外見:最高にキレイな状態。あえて言うのであれば、中央の▲マークが少し薄いかなぁ・・・。
レンズ:ほぼほぼクモリという物が無い。これ以上の物は見たことがない!!エクセレント!!
という物でした。
お値段は少ししましたが、後々から考えると、かなりお安かったのでは・・・と思います。
コロナ禍のなか、ライカレンズのお値段は右肩上がりでしたので、
きれいな良いものは価値がどんどん上がっていますね。
(※なお、一般の中古屋カメラ屋さんは価格の相場感の大きな乖離が続いててご苦労されているそうです)
オマケにフードもきれいな物を頂けましたので、
即実用可能な最高の相棒となりました。
大事に使っております。
◆ Summarex 8.5 cm f/1.5 ◆
こちらは9月に念願かなって手に入れたレンズですね。
この唯一無二なレンズ名は、ラテン語で[Summa](=最高の)[res](=王) という意味です。
最高の王・・・ライオン的な何かかな?!
このレンズは1950年の個体(70歳ですね)ですが、当時の望遠レンズの中では
性能重視なハイスピードレンズでした。
本体の下に三脚などをつけるネジ穴がついていることからも、当時はかなり特殊なレンズであったことがうかがえますね。
ま、重いし、望遠だし、ハイスピードレンズであるといわれたら、特殊レンズ扱いされても仕方がないですよね~。
生産本数も4千本程度と、結構レアなレンズになってきますが、
買うとなると状態の良いものが本当に見つからないレンズです。
ライカを始めてから約2年の間に、そうですね・・・確か5本ほどは実物を見ておりますが、
・レンズが拭き傷だらけか拭きすぎてコーティングが剥離した物
・外見が傷だらけやメッキが痛んでる物
・フード等の付属品が足りないという状態の物
が多いのです。
実は、このレンズフードはズマレックス専用品なのです。
フードが付属しないと、単品ではまず見つからない物となりますので、セット購入が必須なレンズであります。
フードも形状が2パターンほどあるらしく、さらにシルバーのメッキのタイプが違う物があるらしいです。
今回付属していたのは、梨地のメッキといいましょうか・・・かなりいい感じのほうですね!
フードをつけた時に使えるフィルターも、特殊な薄型フィルターであり、
専用品でないと、フードと併用ができないという制約があります。
フードをあきらめたとしても、普通に販売している58㎜のフィルターだと前玉が当たってしまうのでNGなのです!!
ライツは備品沼も深いですよ・・・ほんとに。
今回は事前にフィルターだけ確保しておいたので、事なきを得ましたが、
レンズを手に入れてから探すような事態になっていたらゾッとしますね。
オリジナルのコーティングが残っていて傷もほぼ無し、外見もキレイ。
フードもきれいな物が付属しているし、ピント精度も最高。
これ以上の物は、早々見つからないと思って買いました・・・feetの個体なのが唯一の不満点ですかね(苦笑)
因みに、LMリングをかましたうえで付けてるリアキャップは、
現行の再販売したタンバールのキャップと同じものです。
クロームのメッキのタイプが同じ感じかな?と思い取り寄せてみましたが、
かなりいい感じにはまったのでとても満足してます。
その2へ続く・・・