自分のポリシーを貫くべきか・・・それともポリシーを曲げてでも手に入れるべきなのか・・・
ライカのオールドレンズを購入する際に決めていることがいくつかあります。
特に古いレンズだとmtr or m(メーター）とfeet（フィート）オンリーの
距離指標のレンズがある場合、必ずメーターのレンズを買う事です。
どんなにキレイなレンズであっても、feetならスルーとしてきました。
ええ、スルーしてきたんです。
嗚呼、あの時買ってたら・・・と思うレンズも少なくとも2つあったりします（笑）
メーターを見つける事が出来ないレンズがありまして、
状態の良いフィートは3回ほどスルーしてたんです。
そうしてたら、市場でfeetの販売もほぼ見かけないという状態に
なってしまいましてね・・・悩んでいます。
ポリシーを曲げずに今後も買えないか、feetを受け入れるかってことを・・・
１．そもそもなんでそんな縛りをかけているの？
理由はいろいろあるんですが、やはりメーターの物が一番使いやすいですからね。
何処まで被写界深度に入るのかわかる指標がフィートだとわかりにくいのですよ。
それが一番シンプルな納得の理由ではありますが、
その考えの側面としては・・・
・フィート買った後にキレイなメーターを見つけて買いなおすコスト＝後悔
をしたくないからなんですよ。
ライカの1960年以前のオールドレンズをメーターで揃える事は
少しだけハードルが高く、出会いに恵まれないといけないですが、
その分、購入に満足感もありますし、なによりレンズに愛着がわきます。
かなり難しい＝買う頻度も少なくなる・・・
長い間楽しめる趣味だなと思ってたんですが、
出会いを求めてあちこち行ってるんで、
それなりに出会えてしまってお財布がいつも火の車なのは、想定外ですね（苦笑）
２．え？ライカって売値高いじゃない、そんなに買取安いの？
ネットではレンズは資産だ・・・って言っている方おられますけど、流動的に価値が変わりますからねぇ。
ライカのレンズって下取りに出したとしても、
もちろん買った金額で買い取ってくれるわけではないんですよ、レアだったとしてもね。
※特殊なレア（投機目的で買い漁られて市場在庫がないペイント物）は除く。
ライカって買い取るときにはおよそ半額になるというのが前提ですかねぇ・・・
（私の認識）＝ 購入金額 ｘ 0.5 ＝ 買取金額 です。
いや、前提が当てはまらないレンズもお店もあるにはありますし、
近年オールドレンズの買取価格も上がり気味って事態もありますが、
普通の中古屋さんにお願いするとこんな感じでしょうか。
え、買取価格安すぎと思う方もいるかもしれないですが、
ライカのレンズって、専門の業者さんにオーバーホール依頼すると、
普通に１～2万、物によってはそれ以上しますものね。
それが次の売値に乗るわけです。
レンズの相場が変わっていなければ売値は前回と同じ、
もしくは程度が悪くなっていればそれ以下となるわけですものね。
そう考えると、例えば10万の売値＝5万（買取）＋2万（メンテ）＋3万（粗利）
となるわけですが、再販した後に色々文句言う方もいるわけで、
対応まで考えると純粋に3万儲かるわけでもない。
うん、お店維持するのって資金必要ですあから、まぁ、妥当な範囲かな？と思います。
もちろん、メンテナンスしなくてよくそのまま販売できる物もありますし、
そもそも普通のレンズはメンテナンスを全くしないところもあります。
利益がかなり見込めるもの（とってもレアな物）だけ、メンテナンスするとかしてる店もあるかもですね。
メンテナンスすると利益減るので、ダメな点きちんと書いて適当な価格で出す方が楽なんでしょうね。
メンテナンス出したとしても、クモリが取りきれない事なんてよくある話らしいですし・・・メンテナンスもリスクあるんですねぇ。
３．え・・・という事は追加のコストって・・・
ほんと、差額の買い替えの追加コストがシャレにならないのですよ・・・。
選べるだけ数があるものは良いですが、数が出てないものだと即断即決が必要となります。
数十万のお買い物を即断即決必要ってどんだけ・・・使う人だけが買うのであれば良いんですけどね。
買い買える前提での仮定ですが、
メーターレンズ＠買い替えるのが惜しくないぐらい綺麗なレンズ
＝ 前に買ったフィートレンズと同等以上のお値段
となるわけです。
つまり、例えば先に買ったフィートレンズが10万で購入だったとしまして、
買い替えるメーターレンズが13万ぐらいだったと仮定しますと・・・
（新しいレンズ mtr）＝（feetレンズ) x 0.5 + 差額分
13万 ＝ （10万 x 0.5 ）＋8万
となりますよね。
つまり、買い替え前提だと・・・
総支払額 ＝ 10万(feetの金額) ＋ 8万(mtrの追金) ＝ 18万
となってしまいます。
コレが30万円クラスのレンズの場合だと仮定しますと、多少は買取価格も上がるでしょうから・・・
最初に買うfeetレンズ ： 34万
買い替えたいmtrレンズ ： 38万
38万 ＝ （34万ｘ0.6＠20万ぐらい）＋18万
総支出額 ＝ 34万 ＋ 18万 ＝ 52万
となりますよね。
もう少し高く下取りしてもらったと考えても、
少なくとも10万円以上はお金いると思います。
うん、買い替えは厳しいですよね・・・。
もちろん、お店の方との付き合い方で多少の値段の調整などはあるでしょうが、
最初からメーター買った時に比べまして、
最悪の場合を想定して総支払額が3割～5割程度お高くなる可能性があると考えてます。
うん、間をとって4割としても厳しいですよね・・・
ライカのオールドレンズ高いですもん。
人気のレンズのお値段は、20万とか30万とか50万とか・・・80万とか・・・
その先は考えたくない金額だね・・・orz
４．それでもfeetは買わないという選択肢を・・・持てない状況になってきたのかな。
レンズを買うときは、お店の人も太鼓判のキレイな物しか買わない事にしてまして、
更に前所有者がお医者さんとかコレクターの方の物だったら最高ですね。
とても丁寧かつ、きれいに取り扱ってくれてますからね。
（その分、余計に高いんですけどね！！）
まぁ、せっかく買うんです、後悔したくないじゃないですか。
中古のレンズは同じ状態の物はありえないので、
いくつか見ているとあちらのほうがいいってポイント出てきちゃうと思います。
レンズの状態はもちろん一番重要なポイントですが、
レンズの外見も同じく重要だと個人的には思っています。
やはり手持ちの機材は、キレイなほうがモチベーションも上がります。
後で、キズやメッキの剥げが気に入らないので
買い替えないといけないとか考えたくないです。
それが使い勝手（feetの換算）であればなおの事・・・。
だからこそ、少し高くてもいいので、良い状態のmtrの物を買いたいんです。
手に入れてみたいレンズが色々な理由から市場から在庫がなくなり、
ライカのオールドレンズの値段も上昇してきている今日この頃・・・
メーターの縛りは外してでも、購入しておかないといけないレンズも
あるのではないか？と悩む日々です。
買い替え前提のfeet版購入は、お財布に大ダメージなので実行不可能なのです。
買うのであれば、逸品である事は外せない前提ですが、
いつかmtrを見つけてしまう事を考えると・・・うーん・・・。
ライカの道に入ってまだ1年と半年ぐらいかな・・・
オールドレンズの価格上昇に驚かされてばかりです。
5年、10年早く始めていたら・・・と思う事が無いわけではないですが、
そんな仮定は意味がない。
価格上昇によるコストＵＰに耐えながら全力疾走で
レンズ買いまくる日々は楽しくもあり、
いつブレーキを踏むべきか迷うところでもあります。
レンズは資産でもなんでもなく、財政を圧迫しまくるモノですが、
満足を得る事が出来る相棒を増やしていきたい今日この頃。
悩みは尽きないですが、次に逸品が見つかったら・・・買っちゃうかもしれないですね。
